罠 送金されたはずなのに

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罠 送金されたはずなのに

9月11日RKB毎日放送で報道されました。マッチングアプリ利用者のトラブルが絶えないです。利用者の50%~60%の方が何らかのトラブルにあったと回答されているそうです。システム自体は素晴らしいものなのに利用する人間によって悪いものになってしまいます。気を付けたいものです。

恋愛や結婚を目的とした男女に出会いの場を提供する「マッチングアプリ」は、厳格な本人確認などの安全面の強化も進み、若者を中心に多くの人が利用するサービスとなっています。ただ、自分の希望や条件に合った人に会いやすいなどメリットがある一方で、トラブルに巻き込まれる人がいなくなったわけではありません。

本人確認や通報機能などアプリでは安全面の整備が進んでいる

マッチングアプリで出会った男にだまされ現金50万円を奪われた福岡市の被害女性を取材しました。

街の声「利用している人はめちゃくちゃいます」「ちゃんとした人に出会えればいいツールだと思いますけど」「いいことしか聞いていない、結婚したとか」「成功した人のほうが多いです」

若者を中心に多くの人が利用している「マッチングアプリ」。実態調査によりますと、恋愛もしくは結婚の意向がある恋人のいない独身男女の20.2パーセントが「マッチングアプリ」に代表されるネット系婚活サービスを利用しています(リクルートブライダル総研・婚活実態調査2022)

運営する会社も公的な証明書や顔認証などによる本人確認や年齢確認、危険人物の監視、トラブル発生時の通報機能などサービスの安全性を強調しているため、安心して利用している人も多いようです。しかし、街ではこんな声も…。

23歳女性が50万円をだまし取られたいきさつ

街の声「(被害を聞いたことがある?)違う人がきた。顔がまったく違う、年も違う、別人が来たみたいなことを聞いた」「度数が強くないのを頼んだはずなのに強い酒を飲まされて同意なしの一夜があったと聞いた」「マッチングアプリ=怖い。自撮りを送ってとか、位置も送ってとか、いくらで買うからみたいなことを聞く」「お金足りないから“きょうだけおごって”と言って、それが何日も続いてお金をどんどんだまし取られると聞く」

事件の被害にあった女性に直接、話を聞けました。

会社員の女性「とにかくお金を返してほしい」

福岡市に住む23歳の会社員の女性。去年12月、安全性が高いとされている「マッチングアプリ」で知り合った男に現金50万円をだまし取られました。会社員の女性が犯人と名指しする男が逮捕されました。

「ネットバンキングで送金するから引き出して」

RKB土橋奏太「笹本容疑者が出てきました」
名古屋市中区の無職・笹本啓成容疑者。7日、会社員の女性の女性から現金計50万円をだまし取った詐欺の疑いで逮捕されました。笹本容疑者は、福岡市に住む別の女性から現金25万円をだまし取った疑いで先月、逮捕されておりこれで2度目の逮捕です。少なくとも2人の女性から現金をだまし取ったとされる笹本容疑者。その手口は、2人の女性ともほぼ同じでした。

女性「最初は結構テンポの良い会話ができる方で、話していてすごい楽しい印象がありました」

「マッチングアプリ」で女性と知り合うと「ライン」や「電話」でのやりとりを重ね、「自宅」の部屋の写真なども送ります。

女性「福岡でいったらバンバンマンションが立っているようなところで2LDKぐらいの広さがあります」

明るい印象とその経済力に相手の女性が好感を持ち始めると1本の電話をかけるのです。

女性「女の子とご飯に行ったらバッグをその子に盗まれて、財布とか仕事道具のパソコンとかすべて盗まれてしまった。福岡に引っ越してきたばかりだから誰も頼る人がいない。お金を下ろせないからネットバンキングで送金するから、その送金した分を引き出して欲しいというのがきっかけで、コンビニで会って」

女性がはまった“罠”送金されたはずの現金は…

財布などが入ったバッグを盗まれたとする笹本容疑者は、手元に残ったスマートフォンを使って自身のネット銀行の口座から女性の銀行口座に現金を振り込む「予約」をします。待ち合わせ場所で会った女性に現金振り込みの「予約」画面をあたかも「完了」したかのように見せます。現金が振り込まれたと信じた女性から振り込み「予約」した額と同じ額の現金を口座から引き出させだまし取っていたのです。会社員の女性は、翌日、異変に気付いたといいます。

女性「実際には送金されていない」

事件当日に女性が確認したネット銀行の画面をよく見てみると振り込みは「予約」段階で実行日は、事件翌日となっていました。笹本容疑者は、振り込み「予約」が実行される前に取り引きをキャンセルしたとみられています。

女性「相手がその信用する担保としてマンションを教えてくれたことで居場所はここだというのがはっきりわかっていました。最悪、取り返しに行けばいいやっていうのが要因」

女性は、返済を求めて何度か連絡を試みたものの笹本容疑者は音信不通に。インターネットで笹本容疑者の名前を検索すると、複数の被害者がいるとわかったのです。女性は、怒りと後悔を抱えているといいます。

女性「反映がすぐされていないだけだろうという安易な考えでした。マッチングアプリで恋愛感情を持って近づくかたもいると思いますし、お金の面での目的で仲良くしたい人もいたと思います」

恋愛や結婚を目的とした男女に出会いの場を提供する「マッチングアプリ」。消費者庁の調査によると利用した20代の60パーセント以上、30代、40代の50パーセント以上が何らかのトラブルなどがあったと回答しています。

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