大学生などの若者を喫茶店に誘い出し、いわゆるマルチ商法の手法でビジネススクールへの入会を違法に勧誘させたとして、運営グループの幹部らが逮捕された事件で、このグループが集めた会員のうち、マッチングアプリを通じて勧誘したケースが、全体の7割にのぼることが警視庁の調べでわかりました。
ビジネススクール「ワンハンドレッド」の運営グループの幹部、坂本新容疑者(30)ら4人は、去年3月、運営していたビジネススクールが違法なマルチ商法をしていたとして、東京都から業務停止命令を受けましたが、その後もスクールの名称を変えるなどして、グループのメンバーに勧誘させていたとして、特定商取引法違反の疑いがもたれています。
大学生などの若者を喫茶店に誘い出して、投資などを学ぶビジネススクールに勧誘し、50万円ほどの入会金を集めていたということです。
これまでにおよそ2000人の会員を集めていたとみられていますが、このうちマッチングアプリを通じて勧誘したケースが、全体の7割にのぼることが警視庁の調べでわかりました。
容疑者らはメンバーに対し、新しい会員を勧誘させる際に、多くの相手と知り合うため、複数のマッチングアプリを使うよう促していたということです。
警視庁はグループが若者をねらって勧誘を繰り返し、8億5000万円を集めていたとみて調べています。